日本学生支援機構の奨学金

日本学生支援機構で初となる給付型奨学金約2500人を採用されたそうである。

日本学生支援機構奨学金の貸与者数について調べてみると、 平成26年の実績が公表されている。 月ごとに貸与者数に変動があるが、多い時で第一種で約45万人、第二種で85万人が貸与を受けている。 合計で130万人近くが日本学生支援機構奨学金の貸与を受けている。

これに比べて今回の給付型に採用された人は貸与者数の0.2%である。 利子なしの第一種奨学金を借りたくても借りれない人が多くいると考えられる中、給付型の奨学金を借りることはかなり困難であると考えられる。

そもそも、第一種奨学金の貸与者数に比べて第二種奨学金の貸与者数は2倍近くある。 均等な教育機会の均等を確保されるために実施される国(公共)の事業なのに 利子をとる第二種奨学金の貸与者数が多すぎると思う。 そして、財務状況にて損益状況を勘定していることに違和感がある。 個別の法人にして収益を上げる必要があるのか。 民間の事業ではないのだから収益を上げるぐらいなら第一種奨学金の給付者を増やすべきではないかと思う。

詳しいことはわからないが、奨学金貸与事業の損益状況をみると、 事業収益として、学資金利息が378億円に対して、延滞金収入が41億円と10%近くもある。 民間事業ならそれで収益が出て万々歳なのだろうけど、公共事業でこういう状況ってどうなんでしょうかね。